ヴィクトルとユーリ、新旧レジェンドを繋ぐもの、君の名は勝生勇利(前編)の草稿
前記事の元ネタになった長文ツイートです。(2017/1/4,1/6)
ユーリはヴィクトルの曲の解釈に対する見解、「そんなのフィーリングじゃないか」というセリフに絶句していたけれど、彼はフィーリングだけではダメなことにあの歳でもう気が付いているんだな…ヴィクトルを無理にでもロシアに持ち帰ろうとしなかったのも、彼から学んだらダメになると思ったからかな?
もちろんそれは、彼と同等の才能を持つ先輩がいて、その才能がどういう風に進化していき、どう後退していくのかを、同じコーチの下、リンクメイトとしてつぶさに見守れるという、ヴィクトルには望めなかった、とてつもなく幸せな環境があったからだけれども。だからこそユーリは、ヴィクトルではなく、勇利のスケートに惹かれたんだろうな…ヴィクトルが惹かれたのと、きっと同じ理由で。自分が上へと進化し続ける為には、勇利のスケートが必要という点では、2人は何も変わりがない。ヴィクトルが泣きついたのも自然な流れか。だからこそ、ユーリは12話で命懸けのFSに挑み、泣いたんだろうな…。
最終回から振り返ってみると、やはりというかなんというか、全ての解釈が逆転して、ダブルユーリがヴィクトルを巡って戦う物語→(反転)→ヴィクトルとユーリが勇利を巡って対立する物語、となりましたね…ミステリーアニメかな???そして、ヴィクトルとユーリは若い頃の自分と未来の自分でもある。
ヴィクトルとユーリは全12話中、ずっと激しい対立関係(新旧レジェンド対決)を続けてきたけれど、勇利の引退を阻止するという点においてのみ共闘し、勇利を迎えにいくという時も2人揃って仲良くお出迎え。勇利がいなかった前シーズンまでは、ヤコフ一門は表面下では相当にピリピリしていたのでは?
ヴィクトルとユーリ以外で画面に出てくるヤコフの弟子が、ミラとギオルギーという強烈にマイペースな人材のみになるのも当たり前か…。勇利を巡る戦いは、昨年のGPF前までは始まっていなかったので、まだまだ前哨戦だったろうけれど、他の弟子にとっては、かなりストレスのかかる環境だったのでは。